普通の洋室を、遊びと仕事を詰め込んだ秘密基地に

この部屋、もともとは本当に普通の洋室でした。

白いクロスに茶色のフローリング。窓が二つあり、天井には丸い照明が一つ。明るくて使いやすそうではあるけれど、特に面白くもない部屋です。

それを、自分のやりたいことを全部詰め込んだ部屋へリフォームしました。

リフォーム前の何もない洋室
リフォーム前。右隅に積んであるのが、製作した床ユニットです。

そして現在の姿がこちらです。

木を基調にDIYした現在の部屋
床、内窓、家具までDIYした現在の部屋。

一つの部屋の中に、仕事と趣味と休息の場所を作りました。

  • LEFT音楽を楽しむDJブース
  • CENTER普段の仕事場
  • BACK RIGHT絵を描くためのスペース
  • CEILING120インチのスクリーン

さらに、室内で使うTVボードや机、棚などの家具、そしてドアも自作しています。完成した部屋に家具を置いたというより、部屋と家具を一緒に作っていったような感覚です。

最初に作ったのは、既存の床を傷つけないフローリング

まず手をつけたのはフローリングです。

既存の床へ釘やビスを打つのではなく、新しい床をいくつかのユニットに分けて製作しました。リフォーム前の写真で、部屋の右隅に積んであるものが、組み立てる前の床ユニットです。

最初に既存のフローリング全体へ遮音シートを敷き、その上へ製作したユニットを順番に組み並べました。

元の床へ直接固定するのではなく、既存の部屋の上に、もう一つの床を載せるような構造にしています。

既存の床を傷つけずに施工できることが、この方法を選んだ一番の理由です。完成後には構造が見えませんが、この部屋の雰囲気を決めた最も大きなDIYになりました。

窓枠に敷居と鴨居を付け、木製の内窓を作る

次に手を入れたのが窓まわりです。

既存の窓枠へ新しく敷居と鴨居を取り付け、そこへ自作した木製の内窓を納めました。

内窓にはガラスを使わず、ポリカーボネート製のプラダンを使用しています。ガラスより軽く、自作した木製建具にも取り入れやすい素材です。光を通しながら視線をほどよく遮り、室内には柔らかな明るさが入ります。

大きな窓だけでなく、隣の小窓にも同じ雰囲気の内窓を取り付けました。二つの窓を木製の格子で揃えたことで、部屋全体に統一感が生まれています。

床と窓に合わせてクロスを貼り直す

床と窓まわりが変わると、今度は元のクロスが合わなくなりました。そこで壁のクロスも貼り直しました。

床、窓、壁はそれぞれ別の作業ですが、部屋に入ればすべてが一度に目に入ります。新しく作った木の床や内窓が浮いて見えないように、部屋全体の色と素材のバランスを見ながら仕上げました。

一つの部屋を、四つの目的で使う

左側はDJブース

部屋の左側には、DJ機材とスピーカーをまとめたDJブースを作りました。機材を置く家具も、置きたいものと使い方に合わせてDIYしています。

中央は仕事場

中央は普段の仕事場です。仕事に集中するときは机へ向かい、休憩するときはハンモックへ移動する。同じ部屋の中でも、居場所を変えることで気持ちを切り替えられます。

右奥は絵画スペース

右奥には、絵を描いたり作品を置いたりするためのスペースを作りました。完成した絵を飾るだけでなく、制作する場所そのものを部屋の中へ組み込んでいます。

天井には120インチのスクリーン

天井には120インチの大型スクリーンを設置しました。使わないときは天井側へ収められるため、限られた床面積を占領しません。

天井にはサーフボードもディスプレイしています。床や壁だけではなく、頭上まで好きなものを置ける場所として使いました。

部屋の右側も、家具とドアまでDIY

DIYしたTVボードと木製ドアがある部屋の右側
部屋の右側。TVボードと木製ドアもDIYしました。

部屋の右側には、テレビを中心としたスペースを作りました。

TVボードも、この場所に合わせてDIYしたものです。テレビや周辺機器が収まるように寸法を考え、床や窓と同じく木の質感を活かしました。

その隣にある木製ドアも自作です。床、TVボード、ドアへ共通した木の色が入ることで、右側の壁面全体に統一感が生まれました。

深い緑色の壁には、絵や時計、植物を配置しています。テレビを見るためだけの場所ではなく、壁面全体が部屋の中の一つの景色になるように整えました。

家具も、部屋の使い方に合わせて作る

DJ機材を置く家具、仕事場の机、収納棚、TVボード、小さなサイドテーブル。室内の家具は、それぞれを置く場所と用途に合わせてDIYしています。

市販の家具を買ってから置き場所を考えるのではなく、先に「ここで何をしたいか」を決め、そのために必要な家具を作りました。

そのため、家具も単なる道具ではなく、床や窓、ドアと同じように、部屋そのものを構成する一部になっています。

自分のやりたいことを、一部屋に詰め込む

この部屋は、すっきりと物を減らした空間ではありません。

DJ機材、仕事道具、絵画、植物、自作家具、ハンモック、サーフボード、そして120インチのスクリーン。自分が好きなものと、やりたいことが詰まっています。

それでも落ち着くのは、床から家具まで、自分の使い方に合わせて作った部屋だからだと思います。

何もなかった普通の洋室は、仕事場であり、DJブースであり、アトリエであり、映像を楽しむ場所になりました。

一つの用途に決めない。自分のやりたいことを全部入れる。

それが、この部屋を作るときに一番大切にしたことです。