暮らしの中で使う家具は、置く場所や過ごし方に合わせて作れたら、もっと楽しくなる。そんな思いで、リビングテーブルを作りました。
今回のテーブルは、天板の表と裏で違う表情を楽しめるリバーシブル仕様。表面は来客用、裏面は普段使い。そんな使い分けを考えながら、木の組み合わせも、形も、脚も、自分たちの暮らしに合わせて作りました。

少し歪な形には、理由があります
この天板、よく見ると、きれいな長方形ではありません。少し歪な形をしています。
それは、リビングの動線に合わせたかったから。テーブルのまわりを通るときに邪魔になりにくいよう、暮らしの中で必要な形を考えました。
家具の形に暮らしを合わせるのではなく、暮らしに合わせて家具の形を作る。こういう自由さは、自分で作る楽しさのひとつです。
表は、欅・ウォールナット・ホワイトアッシュ
表の天板には、欅、ウォールナット、ホワイトアッシュを組み合わせました。
赤みのある欅、濃い色のウォールナット、明るいホワイトアッシュ。同じ木でも、色も木目もそれぞれ違います。並べてみると、その違いが模様になり、一枚の天板にまとまりました。
裏返すと、杉の素朴な表情に
反対側は杉材です。オールドウッドワックスで仕上げ、表とは違う、使い込んだ古い木のような雰囲気にしました。

表は3種類の木のコントラストを楽しむ面。裏は杉の節や木目を楽しむ面。同じテーブルでも、天板を裏返すと印象が変わります。
薪材のオークを、テーブルの脚に
脚に使ったのは、薪材のオーク。燃やすための木も、形を整えると家具の一部になります。木目を眺めながら、今度はテーブルを支える役目をお願いしました。

脚はまっすぐではなく、外側へ5度傾けています。ほんの少しの角度ですが、正面から見ると脚の開きがわかります。

さて、どうやって脚を固定しようか(笑)
ちなみに、リバーシブルにしたのはいいのですが、ひとつ問題が。
杉材の面には鬼目ナットを仕込んであるので、そこにボルトを締めて脚を固定できます。ところが、反対側の欅・ウォールナット・ホワイトアッシュの面には、きれいな木目を残したくて穴を開けていません。
天板と脚は完全に分離する構造。杉の面を下にすれば固定できますが、杉の面を上にして使うときの固定方法は、まだ未解決です。
さて、どうやって脚を固定しようか。
リバーシブルのテーブルをあまり見かけないのには、こういう理由もあるのかもしれません(笑)。
まあ、作ってしまったので、これから考えます。