以前から一度やってみたかった、名栗加工に挑戦しました。
木の表面を削り、あえて凹凸を残して仕上げる加工です。光の当たり方で陰影が変わり、平らに仕上げた木とはまた違う表情が生まれます。今回はその板を使って、小さなソファーサイドテーブルを作ってみました。
削る加減を探りながら
実際に削ってみると、これがなかなか難しい。削り跡が揃いすぎると単調になり、ばらばらすぎても落ち着きません。ひとつずつ削りながら、深さや間隔の加減を探っていきました。

少し削り方が変わるだけで、面全体の印象も変わります。目の前のひと削りと、少し離れて見たときのバランス。その両方を見ながら進める時間が、難しくもあり、面白くもありました。
シンプルな形に、木の表情を
名栗加工した板を生かして作ったのは、縦の板と天板を組み合わせたシンプルなサイドテーブルです。
形をすっきりさせた分、名栗面の凹凸がよく目に入ります。飾りを加えなくても、削った木そのものが家具のアクセントになってくれました。

ソファーのそばに、ちょっと置ける場所
自宅の革張りソファーで使ってみると、思った以上に便利でした。コーヒーやスマホを、座ったまま手の届くところに置ける。それだけのことですが、くつろぐ時間が少し快適になります。
座面の近くへ寄せたり、肘掛けの横に置いたり。そのときの座る場所に合わせて使えるのも、小さなテーブルのよいところです。

革のソファーのそばに置くと、木の色や削り跡も自然になじみました。使っていないときにも名栗面が見え、光の向きによって違う表情を楽しめます。
次は、何に名栗を入れよう
きれいに揃えるだけでは出せない表情がある。でも、ただ自由に削ればよいわけでもない。初めての名栗加工は、その加減を考えるのが面白い挑戦でした。
今回はサイドテーブルにしてみましたが、ミラーのフレームや家具の扉にも取り入れてみたくなりました。同じ加工でも、使う場所や面の大きさで、また違う雰囲気になりそうです。
木工室で試してみたいことが、またひとつ増えました。次は何に名栗を入れようか、少し楽しみです。